出産予定日計算

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出産予定日の計算 はどうすれば良いの?正確性は?

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更新日

 
執筆:松本 たお(正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者)
 
 
出産は女性にとっても家族にとっても、人生における一大イベントです。
赤ちゃんがいつ生まれてくるかによって、準備や予定も変わってきますよね。妊娠して数週間経つと、産婦人科で予定日を出してもらえます。しかし、おおよその「 出産予定日の計算 」は自分ですることも出来るのです。
 
妊娠がわかった後、いつ頃出産になるかを把握出来るだけでなく、妊娠したいと思った時に希望の出産時期に合わせて逆算して計画をたてることが出来ます。
妊娠予定日を計算するためには、必要なデータがあるので、それらをしっかり把握しておくようにしましょう。
 
 

出産予定日って何?

 
赤ちゃんは、子宮内で着床し妊娠が成立してから、大体一定の期間を子宮内で成長し、外の世界に誕生してきます。
WHO(世界保健機関)では、赤ちゃんが胎内で過ごす期間は「40週0日」を正期産としています。つまり「最後の生理が始まった日を妊娠0週0日とし、280日後の妊娠40週0日が出産予定日」となります。
 
とは言え、赤ちゃんにも個人差があり、必ず出産予定日に生まれてくるというわけではありません。現在の医療の発展の影響もあり、妊娠22週以降には出産が可能となっています。
逆に予定日が過ぎてもなかなか出産にならないケースもありますし、出産予定日はあくまで目安として捉えられています。
 
 

「十月十日」の意味

 
昔から赤ちゃんがお腹で過ごす期間を「十月十日」という言葉で表現します。
これは、妊娠してから10カ月目の10日という意味で、9カ月と10日目のことを言います。
 
又、出産は10日くらいは前後するから、そのつもりで焦らず待つようにという意味も含まれていたそうです。
現代とは違い、エコーなどで胎内を知る医療技術もない時代には、「出産予定日」という言葉より、この「十月十日」という言葉が合っていたようですね。
 
 

出産予定日の計算方法とは?

 
出産予定日の計算方法について、自分で出来る方法と、病院で出す方法をご説明します。
 

自分で出来る出産予定日の計算方法

自分で出産予定日を計算するのに必要な情報が「最終生理の開始日」です。生理が来た日をしっかり覚えておくことで生理周期を把握することができるため、おおよその排卵日も知ることが出来ます。
 
最終生理から出産予定日を計算する方法を『ネーゲレの概算法』と言います。
まず、最終生理があった日が1月~3月の場合は月に9を足し、4月~12月の場合は月から3を引きます。
日数には7を足します。32日など、実際にはない日付になってしまう場合は翌月の1日というように繰り越します。
 
例えば最終生理の開始日が1月10日だった場合、1月+9、10日+7で計算し、10月17日が出産予定日になります。7月25日が最終生理の場合は、7月-3、25日+7で、4月32日となってしまうので、出産予定日は5月2日となります。
 
しかし、この計算方法は、うるう年の場合や、生理周期が一定でない場合には変わってきてしまうので、あくまで目安として、おおよその出産時期を知るのに適しています。
 
 

病院での計算

妊娠初期超音波検査で、胎児の大きさから大体の週数を計算する方法です。この時期は胎児の大きさに個人差があまりないため、大きさを測ることで何週目の胎児なのかを推測しやすいのです。
 
妊娠週数により、胎嚢(GS)という赤ちゃんの入った袋の大きさや、大横径(BPD)という赤ちゃんの太ももの長さなど、測定に適した部位がありますが、その中でも個人差が最も少ないと言われているのが、胎児の頭部から臀部の直線距離を測定する頭殿長(CRL)という部位です。
 
妊娠8~11週の間に超音波検査で赤ちゃんの頭殿長を測定することで、おおよその週数を計算出来ます。これが、超音波検査による計算方法としては最も誤差が少ない方法です。
 
 

妊娠週数の計算方法

 
妊娠週数がわかることによって、出産予定日や、赤ちゃんの体重や母体の体重の目安、お腹のなかの赤ちゃんの成長の様子、薬の影響などのおおよその目安を知ることができます。以下、妊娠週数の数え方についてご紹介します。
 
「妊娠○週」あるいは「妊娠△ヶ月」という言い方をする場合、妊娠週数最終月経の開始日を0週0日とし、妊娠週数は、1週を7日間、1ヶ月は7日×4週の28日間として計算します。妊娠0週から3週が妊娠1ヶ月、妊娠4週から7週までが妊娠2ヶ月、といったように数え、10ヶ月で40週になる計算となります。
 
また、よくある勘違いとして「妊娠 1日目=排卵日に行った性行為の日」というものがありますが、これは違います。
妊娠1日目は最終月経の開始日で、一般的に最終月経の開始日を妊娠0週0日と数えますが、この段階では受精はしていません。
 
受精するのは排卵日である最終月経の開始日から2週間前後で、受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、卵管の中から子宮へと約1週間かけて移動し、最終月経開始日から21日、妊娠3週目に着床し、妊娠成立となります。
つまり、妊娠1日目の数え方は排卵日から計算するわけではなく、最終月経の開始日となります。
 
しかし、この週数の計算は生理周期が28日を基準とした計算方法であるため、生理周期が異なる場合は注意が必要です。
 
生理は必ず排卵日から14日後に発生するため、例えば34日周期の人は生理開始日から数えて20日目、44日周期の人は生理開始日から数えて30日目が排卵日となり、このタイミングで受精が起こっていることになります。
 
例えば、28日周期と44日周期の人を比較した場合、受精するタイミングが16日ずれていることになります。その場合、赤ちゃんの成長は必ずしも週数どおりにはならず、妊娠期間や出産予定日にも個人差が生じることになるのです。
 
 

出産予定日はどれだけ正確なの?

 
過去の統計では、予定日に出産となるケースが最も多いとされていますが、その確率は全体のたった5%です。予定日以外に出産となる人が大多数なのです。
 
そもそも、最終生理開始日から280日後を出産予定日とするのも、生理が28日周期できっちり来ていると仮定した上での計算。毎回の生理がきっちり28日でやってくるという人ばかりではないのが実際です。
 
出産予定日はおおよその目安であることを頭におき、心にゆとりを持って赤ちゃんの誕生を待ちましょう。
 
 
このように、出産予定日は自分で計算することも出来、病院の超音波検査で知ることも出来るのです。
 
検診の際、最終生理から計算した週数と超音波上の赤ちゃんの大きさで大きく誤差がある場合は、排卵が遅れていた可能性が高いため、超音波上の赤ちゃんの大きさから週数を出し直し、出産予定日を修正することもあります。
確実な出産予定日を知ることはできませんが、おおよその目安の時期を知り、出産に備えてください!
 
 
<執筆者プロフィール>
松本 たお(まつもと・たお)
正看護師・新生児蘇生法NCPR専門コース終了認定者
精神科・産婦人科・助産院での臨床経験を持つ正看護師。現在は育児に奮闘中の二児の母。
 
 

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